11月12日(ブルームバーグ):
ロジャーズ氏:株式相場はさらに下落へ-経済問題は10年まで続く
著名投資家で投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長、ジム・ロジャーズ氏は12日、株式評価が依然として高過ぎるため、世界の株式相場はさらに下落する可能性があるとの見方を示した。また、経済問題が2010年まで継続するとみられることから、債券投資は「ひどい」ものになると予想している。
ロジャーズ氏は同日、ソウルで開催された会議で、米国と欧州の株価は「いかなる歴史的な評価方法を利用しても依然、割高」であり、「底値に達しつつあるのかもしれないが、それが今回の底値なのかどうか分からない」と述べた。
ロジャーズ氏は、10月中旬以降、商品のほか中国と台湾の株式を購入しており、「韓国のある銘柄」も購入していることを明らかにした。詳細は明らかにしなかった。商品については、世界的な資産流動化が進むなか、ファンダメンタルズ(需給関係)は「損なわれていない」ため、依然、好ましい投資先であるとの見方を示した。
また、中国の景気刺激策について、電力や水関連など「一部の業界に確実に影響を及ぼすだろう」と予想。他の業界は引き続き米国の今後の展開の影響を受けやすい状態が続くとの見通しを示した。
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