3月日4(ロイター):
米国株の底入れはまだ、ドル売り商品買う可能性=ジム・ロジャーズ氏
著名投資家ジム・ロジャーズ氏は3日、米国株式市場はまだ底入れしていないとの見方を示し、景気が回復するまで持続的な株価上昇はあり得ないと語った。また、ドルを売って商品(コモディティ)を買う可能性があるとした。
同氏はロイターとの電話インタビューで、米政府が経営難に陥った企業を破たんさせる代わりに支援しているため、深刻な景気後退回避に向けた政府の努力は持続的な回復にはつながらないと指摘。
「いずれ直面せざるを得ない痛みを先延ばしにしているだけだ」とし、1990年代の日本の景気対策が奏功しなかったのに対し、通貨危機後のメキシコや金融危機後のスウェーデンなど、痛みを伴う道をあえて選んだ国は立ち直って危機の長期化を回避したと述べた。
米株式相場は政府による巨額の支出を背景に上昇する可能性があるものの「持続はしない」とし、「真の底入れはまだだと思う。景気はさらに悪化する。良好な経済なしに良好な株式市場はあり得ない」と語った。
また、2009年または10年に通貨危機が発生するとの見方を示し、「年内にドルの持ち高を処分したい。少なくともそのつもりだ。ドルはひどく問題のある通貨だ」と表明。代わりの投資先は模索中で、現段階ではあくまで様子見姿勢を維持するとした上で、「すべてコモディティに投資することになるかもしれない。ファンダメンタルズが改善しているのはコモディティだけだ」と述べた。
引用元記事
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ジム・ロジャーズインタビューレポート(PDF)
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