6月28日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:中国株投資を断念するな-原油は一段と上昇へ
投資家ジム・ロジャーズ氏は28日、南京での投資家会合で、年初からほぼ50%下げた中国株への投資を「断念する」べきではないと語った。同氏は原油相場の1バレル当たり100ドルと金相場の1オンス当たり1000ドルの到達を2006年4月に正確に予想したことで有名。
ロジャーズ氏(65)は「他人が『絶対に再び手を出すな』という時こそ、買い入れを開始するべきだ」と述べ、中国株投資による「利益は多大だ」と予想した。
中国の株式指標であるCSI300指数は昨年10月16日に付けた過去最高値から52%下落。同国政府によるインフレ抑制策が企業業績に響くとの懸念が背景だ。ロジャーズ氏は中国株の購入を1999年に開始したが、これまでに一切売却していないと説明。その上で、現在の相場調整について、「市場とはそのように動くものだ」と語った。
ロジャーズ氏はさらに「現在のような時にこそ、投資すべきだ。私は再び買い入れることを考え始めている。今世紀の残りは中国に投資していく」と述べた。
原油はさらに上昇へ
またロジャーズ氏は、投資家は「商品相場について学ぶべきだ」と語り、27 日に過去最高値を更新したニューヨーク原油先物相場はさらに上昇すると予想。「誰かがアクセスしやすい地域で非常に素早く巨大な油田を見つけない限り」原油相場は上がり続けると述べた。
米ドルについて、ロジャーズ氏は投資回避を投資家に勧めた。また、米国株は「下落していく」とも予想し、サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン危機が「数年続く」米国は「第二次世界大戦後で最悪のリセッション(景気後退)にあるかもしれない」との認識を示した。
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