テレビ東京系列のニュース『ワールドビジネスサテライト』のインタビュー内容です。
2月20日(ワールドビジネスサテライト)
アメリカ経済は弱くなって景気後退局面に入ってきている。回復せずにさらに悪化すると思う。
FRBは銀行の監督が役割なのに、金利を低く下げすぎた。銀行はおかしな状況になってしまった。監督すべきFRBの犯した過ちは大きい。
破綻させる以外にこの問題は解決しない。間違いを起こしたんだから、失うべきお金を失って再スタートしないと
まさに18年前の日銀と同じ過ちだ。
景気の後退は悪いことではない。現実の一環として起こり得る。
自然に例えるなら山火事と同じだ。山火事は必ずしも悪くない。それによってきれいに一掃されて、いい状況が待ち受けることもある。経済も自然と同じことだ。
もし今年度ドルが上昇する局面があれば、残りのドル資産を売却しようと思っている。今後10年から20年ドル建ての資産は保有するつもりはない。
今買っているのはユーロ。他にもいくつかの通貨を買っている。中国元・日本円・スイスフラン。
日本は良いタイミングで輸出の矛先を人口30億人のアジアに変えた。アメリカはアジアから輸入はしているが輸出はしていない。日本はいい地域に目を向けているので今後も楽観している。
【参考資料】日本輸出先シェア 2000年度・2006年度比較
【参考資料】ジェトロ・日本の貿易相手国 TOP10(エクセルファイル)
日本の輸出先地域は、2000年以降、アメリカを含む北米とEUへの輸出シェアは落ち、それに代わって、アジア、特に中国への輸出が大きく伸びていることがわかります。
今後のアジア地域・中国の経済成長にうまくのれば日本経済も安泰ということでしょう。