3月9日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:FRBは米国債購入開始の公算、弱気相場回避へ
著名投資家のジム・ロジャーズ氏は9日、米連邦準備制度理事会(FRB)が借り入れコストの抑制を図るため、近く米国債の買い取りを開始し、それが弱気相場の回避に役立つ公算が大きいと述べた。
バーナンキFRB議長は今月7日、FRBが米景気の回復に向けて、「あらゆる可能な手段」を活用する方針を表明した。ロジャーズ氏はこの発言はFRBによる買い取りが近いことを示唆するものだと指摘。また、過去最高水準にある政府の借り入れがのちのち損失につながると予想した。
ロジャーズ氏は「各国政府が膨大な借り入れを行っている。歴史を振り返ると、そうした行動はこれまで債券市場で問題を引き起こしたし、今回もそうなるだろう」と指摘した。
引用元記事
Check | Tweet |
3月9日(ブルームバーグ):
中国は米国より早く世界的リセッション克服へ-ジム・ロジャーズ氏
著名投資家のジム・ロジャーズ氏は9日、中国は景気刺激策を支えに米国などほかの国よりも早く世界的なリセッション(景気後退)から回復するとの見通しを示した。
ロジャーズ氏は、シンガポールでブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じ、中国は世界経済が回復する過程で外貨準備を活用してさまざまなプロジェクトに投資し、経済効率や競争力を高めることができると指摘。通貨自由化に向けた措置を取っている様子が見られていることも同国にとってプラスに働くとの見通しを示した。
投資会社ロジャーズ・ホールディングスの会長を務めるロジャーズ氏は「私は中国が米国より早くリセッションを克服するとみている」と言明。「中国の財政出動の対象は適切だ。ほかの国よりかなりうまくやっている」との見方を示した。
同氏はまた、円資金の本国送還が増えるとみているため、円を保有していると言明。さらに農産物の見通しには引き続き強気だとし、国際商品が「世界経済で唯一恩恵を受けている分野だ」と指摘した。現在「若干」の金と銀を保有しており、銀相場は「割安」だとみているという。
引用元記事
Check | Tweet |