Jim Rogers on the Dangers of Price Inflation, the Promise of Commodities and America's Continued Decline

4月3日（the Daily Bell）：
ジム・ロジャーズ氏-
インフレの危機・コモディティの有望性・米国の衰退


Daily Bell:
We asked you this before. What will the world look like in 10 years?

Daily Bell:
今後10年の間に、どのようなものが世界に見えますか？


Jim Rogers:
There will be many different governments and many different political parties and unfortunately more destruction from civil wars and outright wars. The world will still be in a state of turmoil and perhaps it will be much worse. I could be wrong but you should at least examine the possibility that I might be right. What I would encourage everybody to do is to figure out ways to protect themselves. Most people have insurance policies, like fire insurance, car insurance, health insurance and you hope you never have to use them. But I would hope that everybody takes out some kind of insurance policy for their money, in case I might be right and hope that I am dead wrong and then it's unused money. But if I am right, at least it's some protection.

ジム・ロジャーズ氏：
　不幸に、内戦と戦争によって倒される多くの政府と政党があるでしょう。世界はいまだに、混乱の真っ只中にあるでしょう。そしておそらく、状況は現在よりもっと悪くなります。
　私の考えが間違っている可能性もあります。しかし、あなたは私が正しい可能性について少なくとも調べるべきです。私が皆さんにお奨めするのは、自分自身を守る方法を見つけ出すことです。
　殆どの人が、火災保険・自動車保険・健康保険のような保険に入ってはいるが、それらを使わないことを望んではいます。しかし、私が正しい場合に備えて、みんなが財産を守るためにいくつかの種類の保険に入ることを望みます。私の考えが大間違いだった時は、それは無駄金となるでしょう。しかし、私が正しかった時は、少なくともいくらかの備えにはなります。


引用元記事(一部抜粋)

4月14日（日本経済新聞）：
ジム・ロジャーズ氏が語るインフレ、商品、中国


――商品相場の高騰は、米国の農地価格にどのような意味を持つのか。


「商品相場の高騰は、既に米国の農地価格を押し上げており、今後もさらに大幅に上昇するだろう。アイオワ州の農地価格は上昇しており、それに伴って同州のコンドミニアムの価格も上昇している。そうした状況は続くだろう。農業は今後10年、20年、30年にわたり、極めて収益性の高い産業になるだろう。農業従事者を含むあらゆる資源が不足しているため、今後数年以内に大規模な食糧危機が起きる可能性が相当高い。米国のある州では農業従事者の平均年齢が58歳に達している。10年後には、まだ働いているとしても68歳になる」

「同じことが世界中で起きている。日本政府はちょうど『今後どうすべきか』を検討し始めたところだ。試験的に中国から農民を受け入れ、農地の耕作を任せることまで始めた。このため米国はもちろん、世界中の農地価格は今後上昇する。そして農業は今後10～20年にわたって、最も魅力的な職業の 1つになる。今後は証券マンではなく、農民がランボルギーニを乗り回すようになり、証券マンはタクシーを運転するようになるのだ。私の見立てが正しければ、目端の利く連中は農場経営者の下で働けるように、トラクターの運転の仕方を覚えるだろう。そしてランボルギーニで別荘に乗りつけ、高い報酬を得るのだ」


　――米国人の投資家で、そうした状況が見えているとしたら、将来に向けてどのような投資をすべきだろうか。

　「農地、農作業、種苗、肥料、トラクター、農村地帯の小売業などに関連する企業を買うという手がある。投資する方法はたくさんある。そうした業界に強い銀行で、成長や繁栄を謳歌するところも出てくるだろう。だが最良の方法はもちろん、コメの先物や先物自体を買うことだ。やり方はいろいろある」


引用元記事(一部抜粋)