9月10日(ブルームバーグ):
米銀「混迷」はまだ続く、住宅公社は破産すべきだった
米投資家ジム・ロジャーズ氏は、信用市場の悪化に伴い、米金融業界は一段の「混迷」に直面するとの見通しを示した。
ロジャーズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで「これら金融機関の多くのバランスシートは依然として非常に損なわれた状態で、今後も問題は増えそうだ」と指摘。「世界史上、最悪の信用バブルを経た後だけに、2-3年で問題は片付かない」と述べた。
シンガポールを拠点とするロジャーズ・ホールディングスの会長を務める同氏は、数週間前にシティグループ株が下げ過ぎたとしてシティ株の空売りをやめたばかりだが、米投資銀行の株価はまだ下がるとみている。シティ株は7月15日に14.56ドルと、1997年以来の安値で終了。その後は25%上昇している。
米住宅公社のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が公的管理下に置かれたことについて、ロジャーズ氏は「常軌を逸している」とし、両社は破産宣言すべきだったとの見方を示した。
同氏は「一部の人々が住宅ローン低下の恩恵を受けられることは嬉しいが、私がそのために支払わなくても良いはずだ」と述べた。
1999年に商品相場の上昇開始を言い当てたロジャーズ氏は、今回のインタビューでも、原油に対して依然として強気の立場を示した。原油相場は7月11 日に過去最高値を付けた後、31%下落している。
引用元記事
Check | Tweet |