11月3日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:銀相場のパフォーマンス、金上回る可能性も
著名投資家で投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長、ジム・ロジャーズは3日、インフレヘッジ手段として投資家が銀に目を向けるため、銀相場のパフォーマンスが金を上回るとの見通しを示した。銀相場は年初来で33%下落している。
ロジャーズ氏は同日、ニューヨークでインタビューに応じ、「銀相場のパフォーマンスは金を上回るとみている。銀相場はひどく下げている。頭に銃を突き付けられ、何か買わなければならないと言われたら、金よりは銀を買うだろう」と語った。
ロジャーズ氏によると、中央銀行や国際通貨基金(IMF)が現金調達のため金を売却し、金相場は下落する可能性がある。ロジャーズ氏は2006年4月、金相場が1オンス当たり1000ドルに達すると予測した。IMFは5月に、赤字削減のため金403.3トンを売却する提案を含む計画を承認した。
ロジャーズ氏は「IMFは膨大な量の金を保有している。金相場はしばらくの間、下落する可能性がある。金相場が下げれば買いを増やすつもりだ」と述べた。
IMFの金売却計画が実施されるためには、米国など加盟国の法的承認が必要となる。IMFは計3217トン(1億340万オンス、約900億ドル相当)の金を保有し、保有量は世界3位。保有量は米国が首位でドイツが2位となっている。
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