日経ヴェリタス 2009年11月15日号
ジム・ロジャーズ「市場の旅人が来た道」6
「マネーからモノへ」構造変化を確信
さすがに、昨年の商品相場の下落で損は出た。私が投資している商品も価値が下がり損をしました。
私は保有していた商品を売りませんでした。空売りもしませんでした。長期的な上げ相場にあるときには、空売りするのはいやですから
ただ、シティグループをはじめ米国のすべての投資銀行や、ファニーメイなどの株式を空売りしていました。バランスシートをみてこうした会社があげていた利益がおかしいと思っていたからです。株式の空売りが利益を上げたうえ、買い持ちしていた日本円が上昇したことで、損をいくらか取り戻しました。
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11月12日(ダイヤモンド・オンライン):
伝説の投資家ジム・ロジャーズが語る! 「世界的な通貨危機不安が募る今、 次の本命はコモディティ市場だ
――基軸通貨であるドルの信頼が揺らぐなか、成長著しい中国の人民元が、「ドルの立場を脅かす存在になるのでは」と見る向きも多い。ロジャーズ氏自身も、以前から人民元の将来性を指摘してきた。
確かに、基軸通貨としてのドルの信用は揺らいでいる。しかしだからと言って、人民元がすぐにドルの立場を脅かす存在になるとは考えにくい。ましてや、将来ドルに代わって基軸通貨になることなど、少なくとも現時点では想像できない。
人民元は、先進国通貨のように自由に交換できないし、今後世界に開かれたとしても、限定された範囲に留まる可能性が高いからだ。人民元の将来性を語るには、20~30年先を読む必要がある。
もし現段階で、「ドルに代わって基軸通貨になり得るものは」と聞かれれば、言うまでもなくユーロだろう。
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