2月13日(サーチナ)
ロジャーズ氏:米金融安定化策は逆効果、銀行に投資せず
ロジャーズ氏は以前に「安定化策の策定担当者は、金融危機を予知できなかった指導層や経済トップのメンバー。効果が期待できないばかりか、政府の借金を膨らませ、事態を悪化させる可能性がある」と指摘している。
ニューヨーク連邦準備銀行の前総裁だったガイトナー財務長官を「15年間やってきたことはすべて見当外れ」と批判するとともに、サマーズ元財務長官に対しても同様の見方を示し、「彼らは1年、また1年と同じ間違いを重ね、状況をさらに悪い方向へと導いている」とロジャーズ氏は手厳しい。
また「継続的な国債発行はインフレリスクをもたらす」と、米政府の国債増発に向けた動きもけん制。現在のゼロ金利政策が債券市場に新たなバブルを引き起こす引き金になりかねないとも指摘した。
ロジャーズ氏はその上で「銀行業は金融危機の影響をもろに受けた業界。今後も経営破たんする銀行が出る可能性は十分考えられる」として、金融業への投資は考慮しない考えを明らかにした。
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