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 ジム・ロジャーズが投資するのにいま最も有利な通貨としてすすめている中国人民元ですが、外貨預金や外貨MMFなどでは中国人民元に投資することができません。
 そこで、中国人民元に投資する方法を調べてみました。


 ロジャーズ氏は人民元について、「今買うのに最良の通貨」だろうとして、「向こう10年前後で人民元が大きく下落する状況が思い浮かばない。3倍にも4倍にもなるだろう」と指摘。高成長の中国は「21世紀の最も重要な国になるだろう」との見方を示した。

引用元記事

 このようにジム・ロジャーズは中国人民元にたいしてかなり強気の予測をしています。
 ただし注意点が2つあります。
 1つは上記の記事を含めてジム・ロジャーズの発言は基本的にアメリカドルベースでの発言であるということです。
 ジム・ロジャーズは大まかにいうとアメリカドル安・日本円高・中国人民元高という予測をしているので、ジム・ロジャーズの予測通りになったとしても日本円ベースで考えると上記ほどリターンは大きくない可能性があります。
 もう一点は、中国人民元への投資と中国株への投資は別ということです。
 例えば、日本円が円高になっても日本株が下がることは多々あります。
 同じように中国への投資でも人民元と中国株は別に考える必要があるかと思います。
 中国の経済自体は発展していくだろうけど今の中国株は過熱しすぎと考える場合などに検討するといいでしょう。


 本題の、中国人民元に投資する方法ですが調べてみたところ3つの方法がありました。

1.現物買い
2.外国為替証拠金取引(FX)
3.人民元預金


 一つづつ解説していきたいと思います。


1.現物買い
 現物を買う。つまりそのまま人民元紙幣を所有するということです。
 日本では人民元を購入することはできないなどとも言われてたりしますがワールドカレンシーショップトラベレックスなどの外貨両替所または楽天マネーサービスなどで普通に売買することができます。
 現物買いの、メリットは人民元を一度購入して保管しておけば特に維持費などがかからず長期投資に向いている点です。
 デメリットは買値と売値の価格差(FXでいうスプレッド)が広いことです。
 例えば私が試しにトラベレックスで購入した時の値段です

 SELL(私達が購入する時の値段)  17.16円
 BUY (私達が売却する時の値段)  13.02円

 売却時の値段は購入する時の値段より約75%安いです。購入時より約1.4倍以上人民元が上がらないと売却してもモトがとれない計算になります。
 日本国内ではなく中国本土などで両替できればもっと安く購入できるようです。
 現物で持っていれば利子もつかないので、長期で人民元の上昇するのを狙っての投資になるでしょう

人民元を購入できる外貨両替所
ワールドカレンシーショップ
 三菱UFJフィナンシャルグループの外貨両替所。30万円以上の外貨購入でVISAギフトカードがもらえるようです。
トラベレックス
 海外にもある外資系の外貨両替所。JCBカードで購入できるのでポイントが貯められます。
楽天マネーサービス
 インターネットでの注文で中国人民元を送ってきてくれます。


2.外国為替証拠金取引(FX)
 ひまわり証券など一部のFX取り扱い業者で人民元を扱っています。
 メリットはインターネットで簡単に取引できる。スプレッドが狭い。レバレッジをきかせることができる。などいわゆる外国為替証拠金取引(FX)の通常のメリットです。
 欠点は中国人民元は買っても売ってもマイナススワップがついてしまう点です。長期投資にはかなり辛抱が必要そうです。


3.人民元預金
 日本には人民元を預金できる銀行はありませんが中国本土などに行って口座をつくればできるようです。
 個人的には、利子も低いようですし使いがってなどを考えると、手間のわりにそれほどメリットがあるのかわかりません。
 インターネット上に情報は結構あるようなので興味がある方は調べてみるといいでしょう。


Google


(おまけ)中国人民元連動割引債券
 アイザワ証券で中国人民元連動割引債券というものが募集されたことがありました。
 現在は募集していませんがまた募集することがあるかもしれません。

参考ページ


 以上になります。
 どれも欠点があり効率のいい投資とはいえませんが中国人民元が今後大きく上昇すると期待している方は検討してみてはどうでしょうか?
 もっと効率よく中国人民元へ直接投資する方法があったらぜひ教えて下さい。


【関連記事】
中國銀行(国内)での人民元預金口座の開き方
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 ジム・ロジャーズがアメリカ金融株の空売りを大きく拡大させており、アメリカ住宅株についてもアメリカ住宅市場の問題もまだ回復には時間がかかると見ており空売り続行中とのことです。



10月31日(ブルームバーグ)
ロジャーズ氏、米金融株の売り持ち高を拡大-過剰報酬で70%下落も


 投資家のジム・ロジャーズ氏は31日、ロンドンでインタビューに応じ、証券や投資銀行など米金融株の売り持ち高を増やしていることを明らかにした。金融業界の「過剰に高い」報酬と投資損が理由。同氏は資産家ジョージ・ソロスとヘッジファンドのクオンタムを創設したことで知られる。

 ロジャーズ氏は「ウォール街では29歳の若者が1年に1000万―2000万ドルも稼いでおり、それを当たり前だと考えている。過剰報酬が横行している」と指摘。弱気相場に入れば金融株は最大70%下落する可能性もあるとの見解を示した。

 同氏は過去1年にわたり売り持ちにしている米金融株のポジションをここ6週間でさらに拡大させたと述べた。ETF(上場投資信託)や個別銘柄を通じて売り持ち高を膨らませたとしたが、具体的な銘柄への言及は避けた。

 米金融機関で最も利益を上げているゴールドマン・サックス・グループは9月20日、1-9月に従業員に支払う報酬(給与・諸手当・賞与)の準備金として169億ドルを積み立てたことを明らかにした。昨年度通期を上回る過去最高額となっている。その1カ月後、メリルリンチはサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の証券投資などで四半期の評価損としては過去最高となる84億ドルを計上した。

 ロジャーズ氏は「投資銀行は巨額の悪質な証券を抱えており、財務状況がどれだけ悪いかは誰にも分からない」と指摘した。

 同氏は自己資金を使ってこれらの投資を実施したとし、運用資産の規模については言及を拒否した。

 住宅市場

 米住宅市場の低迷については、「回復にはまだ長い時間がかかる。4、5カ月では過剰な住宅在庫は解消できない。数年はかかるだろう」と語った。

 全米不動産業者協会(NAR)が24日に発表した9月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比8%減の504万戸と、同統計の算出開始(1999年)以来で最低だった。

 ロジャーズ氏は米住宅株を3年前から売り持ちにしていることを明らかにした。ただ、ニューヨークで保有している6階建て住宅を提示価格の1500万ドルを上回る値段で売却しようとしていることも明らかにした。その上で、「米住宅市場は堅調な地域もあれば、そうでない地域もある」と述べた。

引用元記事


 アメリカ金融株最大で70%下落とは凄い予測です。
 日本の金融機関もサブブライム証券の損失を抱えているところまだあるかもしれません。

 最近はジム・ロジャーズの発言に大胆なものが多くなってきたような気がします。
 今後、大きな変化があることを感じているんているんでしょうか?


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