『ジム・ロジャーズに訊け!』というタイトルで、2003年11月から2006年10月までフューチャーズ・ジャパンという投資情報雑誌にジム・ロジャーズの連載記事が載っていました。
　その出版社のサイトで品切れになったバックナンバーの記事に限りなんと無料でPDFで読むこと可能です。
　現在閲覧可能な記事はこちらです。



・米国の新インフレ指標 嘘をもうひとつ
　ジム・ロジャーズがアメリカ政府が発表する消費者物価指数にメスを入れます。日本人には直接関係ない内容かもしれませんが、ジム・ロジャーズが政府が発表する数値をどのようにみているのかがわかります。


・『商品の時代』～トウモロコシが株価指数を超えるとき
　“大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代”が発売された時に特別企画として掲載された記事です。
書籍に関する解説とジム・ロジャーズのインタビューが載っています。ボリュームがあつく書籍の“大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代”とは内容も違うのであわせて読みたい。


・凋落していくかつての大帝国 ─ 英国
　19世紀に世界で最も豊かで最強の国だったイギリスの21世紀の姿はジム・ロジャーズにはどのように見えているのか？
　個人的には島国根性が蔓延しているというイギリスは日本とも共通点が多い気がします。
　ジム・ロジャーズがイギリスについて語っているありそうで実はあまりない貴重なレポートです。



　全体的に出版されている書籍に比べて投資家向けの若干難易度の高いレポートですがなんといっても無料で読めるのでジム・ロジャーズファンは必見です。



　上記以外のバックナンバーの在庫が残っているタイトルはこちらからどうぞ


ジム・ロジャーズに訊け!-フューチャーズ・ジャパン連載企画


　バックナンバーを購入して読むこと可能です。
　個人的にはバックナンバー全部買うのは金額的に厳しいので、この連載記事全部まとめて書籍で出版して欲しいんですけどね

　金価格連動型上場投資信託 【大証2部：1328】がついに8月10日に上場しました。


・yahooファイナンス金価格連動型上場投資信託 【大証2部：1328】

　１グラム当たりの円表示の金価格で、ロンドンにおけるロンドン渡しの金価格に、円換算為替レートを乗じて得たものに連動するようになっています。
　売買単位は10口からなので1単位で10グラムの金に投資するのと同じ効果があるようになっていいます。
　現在は、1単位2万6000円ぐらいになっています。


　ジム・ロジャーズは金も他の商品と同じく今後価格が上昇していくと考えています。しかし金への投資をすすめてはいません。
　ジム・ロジャーズは商品全体(金属、エネルギー、食品など)は今後の需要の拡大と今まで供給体制が減少傾向にあったことから需給のバランスが崩れ値段が上がっていくと考えて投資をすすめています。(参考記事)
　ただし金は例外で他のほとんどの商品と違い消耗しないことから今まで掘られた金はなんらかのかたちで現在もほぼ存在しており、なおかつ金の探査には近年も投資されすすめられていたことから、在庫は史上最高水準であり供給もある程度ある状態です。
　また、多くの中央銀行が膨大な金を保有しておりこれを売りたいと考えているという金の特異な状況もあります。
　しかも金は装飾・産業用・歯科用などに使われているが需要は減少傾向にある。
　単純な需給のバランスだけを考えると供給のほうが多く金は価格が下落するところです。
　しかし、2000年以降さまざまな経済不安ごとに守りの資産としての金の特殊性から投機資金が流れ金価格が上昇しています。そしてこれからも商品相場の上昇にあわせて金価格も上昇すると考えています。
　しかし、ジムロジャーズは、実際の需給というファンダメンタルズと無関係に上昇する金より、実需の増加によって価格上昇が見込める他の商品への投資のほうがずっと儲かるだろうと言っています。
　ジム・ロジャーズが金を保有しているのも万が一の経済危機などの時の保険として持っているとのことです。


　なにはともあれ日本でも商品ETFを買う事ができるようになりました。株式と同じように簡単に購入手数料も安く買えるのがうれしいです。
　商品に投資する方法が一つ増えました。
　これがきっかけで他の商品ETFが出てくれば商品投資がより身近になってきそうです。