○米ドル
市場の不透明性からまだドルロングのポジションを維持していることも明らかにした。
ジム・ロジャーズ氏は「是非はさておき、世界的に市場が混乱すると、ドルを保有しようとする傾向が強まる。これは間違っているが、皆がやっているので、私もまだドルを保有している」と述べた。
○ユーロ
通貨では、投資家の悲観的見方は行き過ぎとし、短期的にはユーロが反発すると予想。
「私がユーロを保有するのは、あまりに多くの人がユーロに弱気になり、ショートポジションをとっているから。ユーロが何らかのかたちで存続するかどうかについては懐疑的だ」
△金
私の考えでは、金は1オンス1200─1300ドルまで下落する可能性がある。金は11年連続で上昇しており、これは金融資産としては異例のことだ。調整の時期に来ている。
2012年1月3日(ロイター):
ユーロは短期的に反発する可能性、金には弱気」
より
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【ミャンマー】
ロジャーズ氏は「ミャンマーは今後20~30年、非常にエキサイティングな場所になる。中国が1978年に(改革開放に向け)大きく変化したのと同様だ」とし、「(米国の経済制裁が解かれるなどして)投資が可能になれば、ミャンマーに多大な資金を投じたい」と語った。
ミャンマーを魅力的とみるのは「中国、インド、タイという成長国に囲まれ、多大な資源を持ち、教育水準が高く規律正しい人口を抱える」一方で、「(資産価格が)非常に安い」ため。
産業別では「まず中印の需要が大きい資源部門。さらに観光関連、教育関連など」と、幅広い分野に期待を示した。
【北朝鮮・韓国】
北朝鮮も開放に向け「変化の兆しが見える」とし、「ミャンマーより難しいが、(将来性を)楽観視している」と述べた。もし南北統一が実現すれば「北の資源と安い労働力、南の資本・経営能力を組み合わせて最強国の1つになりうる」と予想。
ただ「北朝鮮の開放で韓国は恩恵を受ける」としながらも、「知識がない」として韓国投資への関心はみせなかった。
【アフリカ、南米】
地域全体として、商品市場の上げ相場が続く限りは強気だ。
中国が多大な資本を投下しており、豊かになれば市場の開放が進む。
【中東】
社会的混乱が多すぎ、戦争もあり得る。投資していないし、関心もない。
2011/12/2(日本経済新聞):
ロジャーズ氏、将来の投資先「ミャンマー・北朝鮮に関心」
より抜粋
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