2011年11月18日(中国証券報):
欧米情勢悪化なら中国株増やす=ジム・ロジャース氏
欧州各国の債務危機は今年に入り、ますます深刻化している。
ロジャース氏は、欧州の債務危機が発生した根本的原因は、過去の2度にわたる経済危機において、国債の発行を繰り返すことで危機を乗り越えようとしたことにあると指摘。これにより債務は膨らみ続け、危機は、訪れるたびに前回よりさらに大きいものとなったと説明した。
ロジャース氏は、「破綻すべき国家は破綻させること」が唯一の解決策だと主張した。
破綻に至るプロセスでは、居ても経ってもいられない気持ちにかられるが、思い切った措置を講じない限り、これらの国家の累積債務は状況を悪化させる一方だ。
その例として、ロジャース氏は日本を取り上げた。1990年代、日本にも同じような状況に追い込まれたが、破綻させなかったため、その後20~30年間もその代価を払い続け、いまだに自国の経済再生に取り組んでいる。
引用元記事(一部抜粋)
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時期やレンジを予測することはできませんが、円高はしばらく続くでしょう。わたし自身、円を長期保有しています。
世界最大の債務国である米国とは違い、日本は貿易黒字国で、対外純資産が世界最大、外貨準備高は第2位の規模を持つからです。
※
「対外純資産」と「外貨準備高」の説明
海外の資産を売却して資金を国内に戻すリパトリエーションは円高を加速させます。円が上昇すればするほど、より多くの人が為替差損の拡大を懸念して、海外から日本に資金を引き揚げるでしょう。
一段の急騰が起こったときが私にとっては、売り時になるでしょう。
日本政府が介入を試みていることは知っていますが、成功したことはありませんし、今後もうまくいかないでしょう。政府や中央銀行よりも市場の資金規模が上回るからです。
「日経ヴェリタス 2011年10月30日号」 より
ジム・ロジャーズインタビュー記事が2ページ分掲載されています。
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