11月12日(ダイヤモンド・オンライン):
伝説の投資家ジム・ロジャーズが語る! 「世界的な通貨危機不安が募る今、 次の本命はコモディティ市場だ
――基軸通貨であるドルの信頼が揺らぐなか、成長著しい中国の人民元が、「ドルの立場を脅かす存在になるのでは」と見る向きも多い。ロジャーズ氏自身も、以前から人民元の将来性を指摘してきた。
確かに、基軸通貨としてのドルの信用は揺らいでいる。しかしだからと言って、人民元がすぐにドルの立場を脅かす存在になるとは考えにくい。ましてや、将来ドルに代わって基軸通貨になることなど、少なくとも現時点では想像できない。
人民元は、先進国通貨のように自由に交換できないし、今後世界に開かれたとしても、限定された範囲に留まる可能性が高いからだ。人民元の将来性を語るには、20~30年先を読む必要がある。
もし現段階で、「ドルに代わって基軸通貨になり得るものは」と聞かれれば、言うまでもなくユーロだろう。
引用元記事
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11月5日(モーニングスター):
単独インタビュー=ジム・ロジャーズ氏に聞く
――経済が回復する中でけん引役となる国、もしくはテーマは?
「一般的には資源国だ。ベルギーよりはブラジルが、イタリアよりはオーストラリアが、アメリカよりはカナダの方が状況が良い。また、日本、中国も欧米よりは良い。総合的に言えば、アジア諸国の方が西欧よりも良い。良いと思うところは、中国、韓国、香港、シンガポールなどアジアだ。
テーマに関しては、よく分からない部分もあるが、あえて言えば、アジアと資源だ。また通貨もある。通貨は今後10-20年で大きく状況が変わるだろう」
――農業、水処理の話が出たが、いわゆる「グリーンニューディール」や環境問題は経済回復のテーマとなるか?
「世界的に政府がグリーンニューディールをサポートしているので、明るい。ソーラーパワー(太陽光発電)も、個人的には経済的だとは思わないが、政府がサポートする方向にあるので、明るいだろう」
――日本経済の現状をどうみているか? また、政権交代が起こったが鳩山政権をどうみているか?
「今回政権が変わったが、どこの国でも政権交代には良いことも悪いこともある。日本でも起こるだろう。セクターとしては、政府に友好的であれば良くなるが、そうでなければ悪くなる。
現政権は日本を良くするといっているが、どうなるのかは私には分からない。例えば、出生率が上がれば日本にとっては良いことだが、破産してまでとなっては良くはない。無駄な公共工事をやらないというのは良いことだ。ただ、実行に際して悪いことは起こり得る」
――今の日本は投資対象となり得るか?
「通貨に関しては弱いとは思っていない。保有するとすればドルよりも円だ。
政権が変わったときに注意しなければならないのは、政権がどの業種・業態をサポートするかだ。現政権は子育て支援を掲げている。本当なら子育て関連株の株価が上がるだろう。私も持っている。日本株に関しては、この8-10カ月間上昇していたので、現在は買いではない。もし買わなければならないなら、アメリカ株よりも日本株だが、やはり買わない。ただ、良くなると思う株は持っている。例えばタカラトミー <7867> 。ハローキティも良い」
――どうなれば日本に投資できるようになるのか?
「崩壊寸前の借金から抜け出すことだ。そうなれば見通しは明るくなる。
あとは、輸入制限の見直しが必要だ。アメリカでは300円のメロンが日本では3000円もする。輸入制限で特定の業種が保護されており、国民はあるべき価格で物が買えない。門戸を開放すれば、ほかのところに使えるお金が増え、経済も良くなるという循環になる。価格が下がれば、被害を被る人もいるが、相対的にみて日本国民にとっては良いことだ」
<引用元記事>
単独インタビュー=ジム・ロジャーズ氏に聞く(上)―「世界経済回復のけん引役はアジアと資源」
単独インタビュー=ジム・ロジャーズ氏に聞く(下)―「金、原油は今後10年は上がる」
11月5日(産経ニュース):
米著名投資家、ジム・ロジャーズ氏 インフレ予想で商品先物に注目
米国の著名投資家、ジム・ロジャーズ氏は5日、東京都内で産経新聞とのインタビューに応じ、民主党政権が米国よりもアジアとの関係を重視する政策を進めれば、外国為替相場でドル安・円高が進むとの見通しを示した。また、世界的にインフレ局面に入るとも予想し、米国債を近く売却する意向も明らかにした。
引用元記事(一部抜粋)
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