富の不平等はピケティ氏だけでなく、これまで無数の僧侶や政治家、哲学者などが何世紀にもわたり議論してきたテーマだ。だが誰も根本的な解決策を見いだせていない。
ピケティ氏も同様だ。ピケティ氏は、資本主義は格差を生む宿命にあると指摘した。確かに資本主義にも問題もある。だが、ほかの体制に比べればましな制度だ。毛沢東やレーニンが不平等を解消しようとした時代よりも、最近の30年のほうが中国やロシアの生活水準は向上している。
(1部引用)
週刊東洋経済2015年2/28号
【参考動画】
トマ・ピケティ: 21世紀の資本論についての新たな考察
(28分)
amazon.co.jp
21世紀の資本
トマ・ピケティ (著), 山形浩生 (翻訳)
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■日本人へのアドバイス
外貨投資を始めることだ。自分のお金を海外へ逃がしなさい。(*1)
子ども達には必ず外国語を習わせること。
インフレに備えて今から実物資産を買いなさい。価格が上がっていなくても金や銀を持つべきだ。(*2)
2015年の日本をワンフレーズで表現するならば「higher(高騰)」だ。
株は上がり(*3)、物価は上がり、金利もいずれ上がる。
*1 ジム・ロジャーズは世界経済のリスクが顕在化した時に上がるだろうと、今は米ドルを買い増している。
*2 ジム・ロジャーズ自身は、金が1トロイオンス1,000ドル以下になったら買い増す予定。
*3 日本株に短期では強気。少なくとも2015年後半までは上昇相場は続きそうと予測。
日経ビジネス総力編集 徹底予測2015
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