10月14日(サーチナ):
ロジャーズ氏シンガポールで大絶賛「アジアの施策は賢明」
アメリカの大物投資家、ジム・ロジャーズ氏がシンガポール国立大学で13日、同大学の学生約1600人を前に約1時間の講演を行った。同氏は演説中「欧米がとった市場救済措置は無効で、インフレーションの問題を防ぐためにも銀行を倒産させるべきだった」と言及。シンガポールなどアジア諸国が欧米の措置に同調しなかったことを「評価」した。聯合早報網が14日付で配信した。
ロジャーズ氏は、「欧米諸国やオーストラリアは預金の保障のために紙幣発行でその場をしのごうとしたが、結果的にインフレーションを悪化させてしまった」と指摘。同氏は、シンガポール政府やその他アジアの諸地域が敢えて紙幣発行を行わず、市場を「救済」しなかったことで、世界的金融市場による混乱を最低限に抑え、危機を免れたと述べ、アジアの市場への信頼感を示した。
講演終了後、ロジャーズ氏はメリルリンチの「救済劇」にアジアが関わっていることに触れ、「資金は今アジアに集まっている」と語り、アメリカ市場にある資金がアジアに流入するとの予測を示した。
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