ジム・ロジャーズがアメリカ金融株の空売りを大きく拡大させており、アメリカ住宅株についてもアメリカ住宅市場の問題もまだ回復には時間がかかると見ており空売り続行中とのことです。
10月31日(ブルームバーグ)
ロジャーズ氏、米金融株の売り持ち高を拡大-過剰報酬で70%下落も
投資家のジム・ロジャーズ氏は31日、ロンドンでインタビューに応じ、証券や投資銀行など米金融株の売り持ち高を増やしていることを明らかにした。金融業界の「過剰に高い」報酬と投資損が理由。同氏は資産家ジョージ・ソロスとヘッジファンドのクオンタムを創設したことで知られる。
ロジャーズ氏は「ウォール街では29歳の若者が1年に1000万―2000万ドルも稼いでおり、それを当たり前だと考えている。過剰報酬が横行している」と指摘。弱気相場に入れば金融株は最大70%下落する可能性もあるとの見解を示した。
同氏は過去1年にわたり売り持ちにしている米金融株のポジションをここ6週間でさらに拡大させたと述べた。ETF(上場投資信託)や個別銘柄を通じて売り持ち高を膨らませたとしたが、具体的な銘柄への言及は避けた。
米金融機関で最も利益を上げているゴールドマン・サックス・グループは9月20日、1-9月に従業員に支払う報酬(給与・諸手当・賞与)の準備金として169億ドルを積み立てたことを明らかにした。昨年度通期を上回る過去最高額となっている。その1カ月後、メリルリンチはサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン関連の証券投資などで四半期の評価損としては過去最高となる84億ドルを計上した。
ロジャーズ氏は「投資銀行は巨額の悪質な証券を抱えており、財務状況がどれだけ悪いかは誰にも分からない」と指摘した。
同氏は自己資金を使ってこれらの投資を実施したとし、運用資産の規模については言及を拒否した。
住宅市場
米住宅市場の低迷については、「回復にはまだ長い時間がかかる。4、5カ月では過剰な住宅在庫は解消できない。数年はかかるだろう」と語った。
全米不動産業者協会(NAR)が24日に発表した9月の中古住宅販売件数(季節調整済み、年換算)は前月比8%減の504万戸と、同統計の算出開始(1999年)以来で最低だった。
ロジャーズ氏は米住宅株を3年前から売り持ちにしていることを明らかにした。ただ、ニューヨークで保有している6階建て住宅を提示価格の1500万ドルを上回る値段で売却しようとしていることも明らかにした。その上で、「米住宅市場は堅調な地域もあれば、そうでない地域もある」と述べた。
引用元記事
アメリカ金融株最大で70%下落とは凄い予測です。
日本の金融機関もサブブライム証券の損失を抱えているところまだあるかもしれません。
最近はジム・ロジャーズの発言に大胆なものが多くなってきたような気がします。
今後、大きな変化があることを感じているんているんでしょうか?
PR