商品(コモディティ)に関して詳しくにコメントした記事です。
1月7日(ブルームバーグ):
商品投資では農産物が最も有望、原油は敬遠
投資家ジム・ロジャーズ氏は7日、シンガポールからインタビューに応じ、世界的なリセッション(景気後退)を想定した商品投資としては、農産物が最も有望だとの考えを明らかにした。
同氏は綿花とコーヒー、砂糖が特に上昇すると予想。原油については前週、1バレル=100ドルを超えたたため、「買わない」と述べた。米景気の失速から需要が減少するため、スズや鉛など工業用金属も買いを勧めない考えを明らかにした。
ロジャーズ氏は「リセッションを懸念しているなら、農産物商品の買いを検討すべきだ。農産物商品は世界の経済がどうなろうと堅調になるだろう」と述べた。
ウクライナやオーストラリアの干ばつで穀物の収穫が減少。バイオ燃料向けの需要が高まっていることもあり、小麦価格は前月に過去最高値を付けた。トウモロコシや大豆も数年来の高値圏にある。アジアからの需要増のほか、生産能力改善に向けた設備投資が不足しているため、商品価格は7年連続で上昇している。
ロジャーズ氏は「商品価格は上昇しているが、今後はさらに上昇するだろう。それが需給のバランスをとる唯一の方法だからだ」と述べた。
さらに、ドル安も米国外で原油や小麦など資源の価格を押し下げるため、商品高につながっているとの見方を示した。ただ、ドルが強含んでも供給が不足しているため、商品は上値を追うと予想した。
同氏は「すべての商品はあと10年、供給不足が悪化する。そのため、ドルが上昇しても商品は上昇するだろう。ドルには非常に大きな欠陥があるという事実が駄目押しになっている」と語った。
ロジャーズ氏は2001年に商品相場の上昇基調が始まる前の1999年に強気な見方を示したことで知られている。同氏の「ロジャーズ国際商品指数」は 98年の設定以来、4倍以上に跳ね上がっている。この間、ダウ工業株30種平均の上昇率は44%にとどまっている。
同氏は工業用金属について、今後数年以内に投資の機会が訪れる可能性があるとの見方を示した。工業用金属6銘柄で構成するロンドン金属取引所(LME)指数は昨年5月のピークから22%下げている。
ロジャーズ氏は「もう少し調整が必要だ。強気相場が終わったとの見方が広がったら、再び金属に買いを入れる時期だ。現段階では卑金属は買わない。恐らく、今後1年か2年のうちに大きな買いの機会が訪れよう」と述べた。
引用元記事
今は農産物は買い、原油・工業用金属は世界の景気後退にともない調整の可能性があるので様子見のようです。
PR