週間ダイヤモンド編集部によるジム・ロジャーズへのインタビュー記事です。長い記事なので気になる部分だけ抜粋しています。
1月31日:(ダイヤモンド・オンライン)
ジム・ロジャーズ独占インタビュー
「米国に代わる国は、中国以外に無い」
D.W:米国に住んでいては、あなたのいう未来の波に乗れないと考えたのですか?
J.R:こう答えましょう。私が後にした米国経済は今、ひどい状態にあります。サブプライム・ローン問題で広がった膿を出し切るまで、あと5~6年はかかるはずです。
その上、FRB(米連邦準備制度理事会)の利下げで、状況がさらに悪化している。インフレが蔓延しているというのに、いいですか、繰り返しますが、インフレが目の前にはっきりと姿を現していたにもかかわらず、利下げを繰り返した。
これによって、米国はドルがどんなに弱体化してもかまわないというシグナルを世界中に送ってしまったわけです。通貨の価値を下げることで国際競争力を取り戻そうとした国は歴史上いくつもありますが、この方法は短期的には有効であっても、中期、長期的にはまったくうまくいった例がありません。
D.W:しかし、FRBの金融緩和がなければ、米国経済はすでに本格的な景気後退局面に突入していたのでは?
やや乱暴な言い方ですが、景気後退をさっさと起こさせればいいのです。経済にとって景気後退は決して悪いことではありません。景気後退には過剰な部分を取り去って、経済システム全体を正常化させる機能があるからです。
もちろん、景気後退によって損害を被る人びとも出てくるでしょうが、後になって国全体が悪質なインフレに苛まれるよりはましです。しかし、FRBは痛みを避ける道を選んでしまった。
この政策の失敗によって、米ドルが“傷物”通貨になってしまったことを、私は嘆かずにいられません。
D.W:中国については、バブル崩壊の懸念が高まっています。
J.R:私は、一般の懐疑心が強ければ強いほど、元を買いますね。中国経済がこれからトラブルに見舞われるのは本当のことだと思います。ただ、19世紀の米国は15の不況と南北戦争と4代の大統領を経て経済大国に成長したことを思い出してください。
しかも中国は、歴史上何度も興隆を経験した唯一の国家です。今、米国に代わる国家があるとすれば、やはり中国以外にはありません。インドやベトナム、アンゴラなど、他の新興国も期待できますが、今やMBA(経営学修士)の連中が世界中を踏破して新興経済圏は喰い尽くされた感があります。
だから私は、中国関連を除いて新興経済関連株はすべて売ってしまったところです。
引用元記事(一部抜粋)
ジム・ロジャーズが期待している新興国のアンゴラってどこ?
と思い少し調べてみました。
アンゴラ
アンゴラ(Angola)はボツワナの北西に位置するアフリカの国です。
アンゴラの経済
長年にわたる内戦によってインフラの破壊や人的資源の損失などが著しいが、沿岸部の埋蔵量80億バレルとされる石油と内陸部に産出するダイヤモンドなどで、経済的な潜在力は高い。内戦が終結し、毎年貿易で30億ドル以上の黒字を記録するなど、これからの発展に十分な期待が持たれる国として外国企業の進出も盛んである。 また、2007年1月1日にはOPECに加盟した。
対日本関係は1990年代以前は希薄であったが、内戦の終結や豊富な資源等が発見され、次第に関係を深めている。2005年には日本大使館が開設された。
国内総生産: 114億ドル(2002年)
一人当たり国民所得: 660ドル(2002年)
wikipediaより
先日の講演でジム・ロジャーズ氏はアフリカは資源を主体とした経済なので楽観的だと述べていました。
アフリカ南部のアンゴラ・ボツワナ・南アフリカのライン上に何らかの投資チャンスがあるかもしれません。
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