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ジム・ロジャーズ非公式ファンサイトの管理人みかんが書くジム・ロジャーズの情報ブログです。

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 日経ヴェリタス連載第八弾です。今回が最終回のようです。
 今回は、ジム・ロジャーズが若い時にどのような情報を集めていたか、どのように会社分析をしていたかと、投資に関する勉強をする際のアドバイスが書かれています。 


日経ヴェリタス 2009年11月29日号


ジム・ロジャーズ「市場の旅人が来た道」8(最終章)
投資の成功には、興味と不断の勉強


 バランスシートを理解しなければ、会社を知ることはできません。
 会社はよく信用しがたい業績予想を発表します。そんなときは、バランスシートをみて、会社が予想を実現できるだけの十分な資本をもっているかどうかを見極めればいいのです。利益をあげるためには工場など、さまざまなものが必要ですからね。
 リーマン・ブラザーズなどは金融危機の前には、大きな利益成長を遂げていましたが、バランスシートをみれば、そうした利益がおかしいことに気づいたはずです。

 借入金がどれぐらいあるか?PBR(純資産倍率)は現在いくらか?あと売上げ(or 利益)の推移のような、ネットや四季報見れば一目でわかる情報ぐらいはもちろんチェックしますが、もっと細かく資産などみていかないとダメですかね?
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 BusinessWeekのジム・ロジャーズインタビュー記事です。


Jim Rogers on Why Gold Is Glittering So Brightly

11月25日(BusinessWeek):
金が明るくきらめいている理由-ジム・ロジャーズ



Gold, as you know, hit an all-time high today, with the Russian central bank buying bullion. How high can gold go?

Q:
 ロシア中央銀行が金を買っているというニュース(参考)とともに、本日金は史上最高値を更新しました。金はどこまで上がりますか?


Well, I own gold and I have for a while. How high can it go? I fully expect it to be over a couple thousand dollars an ounce sometime in the next decade?I didn't say the next month, I didn't say the next year, I said the next decade-because paper money around the world is very suspect. But right now everybody's bullish on it, so I don't like to buy things when that's happening. But I'm not selling under any circumstances.

ジム・ロジャーズ:
 私は金を持っており、かなりの期間持っています。
 それがどれだけ上がるか?私にわかるのは次の10年のうちに1オンス2000ドルを越えるということです。それが来月なのかまたは来年なのかは、私にはわかりません。ただ次の10年のうちには、おこるでしょう。なぜなら世界中のペーパーマネーが非常に疑わしいからです。
 しかし、今現在は、みんなが金に強気なので、金を買いたくありません。しかし、私はどんな状況になろうと金を売りません。



What's behind the runup? Has buying by the central banks changed the equation here? Or is this still a demand story?

Q:
 金の急騰の理由は何ですか。中央銀行が方針をかえて買っているからですか?それとも、これは需要によるものですか?


Certainly a demand story because, as I said, everybody's printing so much money and people around the world are worried about that. But you also have central banks, which five years ago were selling gold, now buying. So that's a huge shift in the marketplace. Central banks are like lots of other people?they just follow the crowd. There are probably better commodities to buy than gold, but you can't tell that to central banks because they've got gold on the brain.

ジム・ロジャーズ:
 需要が理由であることは確かです。先ほど私が言ったように、みんながお金を刷りまくっています。そして世界中の人たちがそれを懸念しています。
 しかしあなたの言うことも一理あります。中央銀行は5年前には金を売却していました。しかし現在は買っています。それは市場にとって大きな変動です。中央銀行は、群集を追いかける多くの人々に似ています。金を買うより、良いコモディティがおそらくあります。しかし、それを中央銀行へ言っても無駄でしょう。彼らは金について夢中でしょうから



How much of the runup is being driven by U.S. deficits and the weakening dollar?

Q:
 金急騰のどれぐらいが、米国の赤字とドル安によるものですか?


A huge amount is about not just U.S. deficits, but all deficits. Deficits are going berserk nearly everywhere. Throughout history, printing money has led to weaker currencies and higher prices for real assets. And there are many, many pessimists about the dollar, including me. So many pessimists that I suspect there's a rally coming. I have no idea why there should be, but things do usually rally when you have this many bears at the same time. I've actually accumulated a few more dollars. I mean, it's not a significant position, but I do own more dollars than I did a month ago. And we'll probably also have a gold correction because there's so many bulls on gold.

ジム・ロジャーズ:
 過剰な積み上げは、米国の赤字だけではなく全ての赤字についていえます。赤字は、あらゆるところで大暴れしています。歴史を見れば、お金を刷ることは。通貨を弱め、本当の資産をより高値にしました。
 そして、米ドルについての悲観論者が私を含めて非常に多くいます。多くの悲観論者がいるので、私は米ドルの反発があると睨んでいます。私には、なぜそれが起こるのかわかりません。しかし、みんながそれについて悲観した時、それは通常反発します。実際、私の米ドルは少し増えています。それはたいした量ではありません。しかし、私は1ヶ月まえより米ドルを多くもっています。
 そして、おそらく金についても調整があるでしょう。なぜなら非常に多く金に強気な人達がいるからです。



So you're looking at other commodities you think are better opportunities?

Q:
 あなたは他のコモディティにより良い機会があるとかんがえていますか?


If you want to buy precious metal, I'd rather buy silver or palladium. Both are very depressed. I continue to be more optimistic about agriculture than some other commodities.

ジム・ロジャーズ:
 貴金属を買うなら、私は銀またはパラジウムを買いたいです。両方とも非常に下落しています。
 私は農産物について他のコモディティより楽観視しています。



As BusinessWeek reports this week, global investors are snapping up thousands of acres of farmland in Africa. Money from everywhere-from Saudi Arabia to Wall Street-backed funds-is pouring in. Why the sudden focus on Africa?

Q:
 今週、BusinessWeekがレポートしたように、世界中の投資家がアフリカの数千エーカーの農地を先を争って買っています。お金はあらゆるところからきています。サウジアラビアからウォールストリートのファンドに流れています。
 なぜ突然アフリカが注目されたのですか?


The gigantic acreage in Africa has been underfarmed because there is not much infrastructure, not much machinery, not much expertise, not much fertilizer. I think the world is going to have huge food problems in the next few years. Other people seem to see that, too, so they're buying up farmland. You can either buy it or lease it. It's very, very cheap, it's incredibly fertile, and it hasn't been overexploited. And if you take in some expertise and some machinery and some fertilizer, you should make a lot of money. The labor's cheap, everything's cheap.

ジム・ロジャーズ:
 アフリカの多くの土地は充分な耕作がされていません。なぜなら充分なインフラ・機械・専門知識そして多くの肥料がないからです。私はここ数年で世界に大きな食糧問題が起こると思っています。他の人々も同様に思っているので、農地を買っています。
 あなたは、それを買うことも借りることもできます。それは、とても安いです。それは信じられないほど肥沃で、開発もされていません。加えて、いくらかの専門知識と機械・肥料を手にいれれば、大儲けすることができるでしょう。労働力は安いです。全てが安いです。



So you think Africa is a good investment opportunity?

Q:
 それでは、あなたはアフリカに良い投資機会があると考えているのですね?


I think it's a fantastic investor opportunity. Now there are over 50 countries in Africa, so we can't make too gross a generalization. But I mean, in the Congo, you don't even have to plant anything. You just sit by the road long enough, something will grow. Yes, I am very, very optimistic.

ジム・ロジャーズ:
 私はそこに素晴らしい投資機会があると思っています。
 現在、アフリカには50ヶ国以上の国があるので、アフリカを全て一緒に考えることはできません。しかし、例えばコンゴでは、あなたは何かを植える必要さえないのです。あなたは道の側に座っていれば、何かが育つでしょう。私はアフリカに非常に楽観的です。



What's your outlook for commodities in 2010?

Q:
 2010年のあなたのコモディティの見通しを聞かせて下さい。


I'm not smart enough to know. But I will say that if the world economy gets better, then commodities will be one of the best places to be because of the shortages that are developing. If the world economy does not get better, commodities will still be the place to be because governments are printing all this money.

ジム・ロジャーズ:
 私は、それがわかるほど頭はよくありません。しかし、私に言えるのは、もし世界経済が良くなれば、コモディティは最良の投資先の一つとなります。なぜなら、不足がより大きくなるからです。もし世界経済がよくならないとしても、コモディティはそれでも良い投資先です。なぜなら、政府がお金を刷っているからです。



引用元記事


【参考記事】
2009年5月29日(JBpress):
外国農地争奪戦 アウトソーシングの第3の大波




 米ワシントンのシンクタンク、国際食糧政策研究所(IFPRI)によると、2006年以降、貧困国全体で合計1500万~2000万ヘクタールに及ぶ農地が外国人による取引や交渉の対象になっているという。
 これはフランスの農地に匹敵する規模であり、欧州連合(EU)全体の農地の2割に相当する。

引用元記事(一部抜粋)


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