ジム・ロジャーズ氏:
金価格はもう11年連続であがっているのだよ。1つの資産が連続して長期間上がり続ける事自体、稀なことだ。
だから今回の調整はあってしかるべきと考えている。まだまだ金は下がるね。私は1400ドルまで下がって当然だと思っている。1200ドル、1000ドルになったとしても驚かないよ。
1000ドルまで調整しても不思議ではない、ということだ。実際そうなると思っているわけではないがいね。
実際、1400ドルくらいまで下がったら、少し買い増してもいいかな、と考えている。
今後20年のスパンで、金価格は上がるだろうと考えている。だから私は今回の下げで金を売ろうとは思っていない。もっと買うタイミングをうかがっている。
【参考】
金5年チャート
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中国を含む新興国の株は、資金が集中しすぎていて割高だったので、2011年初めにすべて売却した。
BRICs、例えばブラジルやロシアへの投資は豊富な天然資源はじめ魅力的な点が多い。
しかし私はコモディティー(商品)については強気だが、政策に問題があると見て、この2つの国へはあまり期待していない。
ブラジルは金融政策が下手だ。
外国からの投資資金を抑制するために、規制を敷いて交易条件をコントロールしようとしている。
しかし、これは競争力をそがせる政策だ。
ロシアについてはろうだろうか。ウラジーミル・プーチン首相の独裁政治は10年ほと続いているが、経済状況はあまり良い方向になっていない。原油価格が上がっていることだけが、ロシア経済の追い風になっている。人々の暮らしは決してよくなっていない。
「日経ビジネス2012年1月16日号」 より
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