2011年11月18日(中国証券報):
欧米情勢悪化なら中国株増やす=ジム・ロジャース氏
EFSF(欧州金融安定基金)のクラウス・レグリング(Klaus Regling)CEOが、欧州債務危機に対して支援するよう中国に希望したことについて、ロジャース氏は、
個人投資家の立場で言えば、欧州の抱える問題がかなり根深いことから、欧州に投資することはあり得ない。
中国が欧州に投資するとなると、欧州の危機に援助することで利益を獲得する可能性はある。例えば、中国はそれをきっかけとして欧州市場を開拓することができるし、IMF(国際通貨基金)や世界銀行に対してより大きな影響力を持つことができる。欧州への投資を通じて、世界に対する中国の影響力は高まるだろう
と語った。
ロジャース氏は中国について、欧米諸国の経済危機の影響を受け、中国の経済成長も当面は減速するとの見通しを示した。
中国政府は現在、インフレや住宅価格高騰など直面している問題の解決に迫られており、中国株式市場は向こう2年間も低迷が続くと予想される。
中国市場に対して明るい見通しを持つロジャース氏は、「今のところ、中国株はそれほど多く持っていないが、欧米諸国の状況がさらに深刻化すれば、中国株をさらに購入する可能性は高い」と話した。
引用元記事(一部抜粋)
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2011年11月18日(中国証券報):
欧米情勢悪化なら中国株増やす=ジム・ロジャース氏
欧州各国の債務危機は今年に入り、ますます深刻化している。
ロジャース氏は、欧州の債務危機が発生した根本的原因は、過去の2度にわたる経済危機において、国債の発行を繰り返すことで危機を乗り越えようとしたことにあると指摘。これにより債務は膨らみ続け、危機は、訪れるたびに前回よりさらに大きいものとなったと説明した。
ロジャース氏は、「破綻すべき国家は破綻させること」が唯一の解決策だと主張した。
破綻に至るプロセスでは、居ても経ってもいられない気持ちにかられるが、思い切った措置を講じない限り、これらの国家の累積債務は状況を悪化させる一方だ。
その例として、ロジャース氏は日本を取り上げた。1990年代、日本にも同じような状況に追い込まれたが、破綻させなかったため、その後20~30年間もその代価を払い続け、いまだに自国の経済再生に取り組んでいる。
引用元記事(一部抜粋)
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