ジム・ロジャーズのコメント記事です。
3月5日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:原油相場はさらに上昇も-ドルには悲観的
米投資家のジム・ロジャーズ氏は5日、原油相場の見通しや投資戦略について以下の通りコメントした。同氏は、オランダの銀行ABNアムロ・ホールディングが主催したシンガポールでの会議で発言した。
◎原油相場の見通しについて
「さらに上昇することになると思うが、どの程度かは分からない。中東で戦争が起これば1バレル=200ドルになるだろう」
◎世界の原油埋蔵量について
「サウジアラビアは1988年以降、同国の埋蔵量が2600億バレルだと言い続けているが、79年以降同国が生産したのは670億バレルだ。私は地質学者ではないが、何かおかしいことは分かっている。埋蔵量は米国、北海、アジアなどすべての地域で減少している」
◎投資している株式について
「買っているのは中国株、水処理、発電、観光関連だ。中国株は買い増しを考えている。今週は台湾株を増やした。良い中国株投資の方法は、台湾株を買うことだ。通貨は人民元、スイス・フラン、そして円を購入している」
◎米国株について
「シティグループとファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)はショート(売り持ち)にしている。銀行株はさらに下落すると考えている」
◎ドルについて
「ドルに対しては極めて悲観的だ。多くの人が悲観的になっており、そういう状況では上昇が見込まれるものだが、それが起こっていない」
◎インフレについて
「インフレは悪化するだろう。すべてに関して価格上昇に備える必要がある」
◎米カリフォルニア州職員退職年金基金(カルパース)などの年金基金による商品市場への投資について
「カルパースは運用資産の3%を商品市場に投資するとしており、これは良いスタートだ。もしすべての年金基金が3%を商品に投資したら、相場はどうなるだろうか。急上昇かもしれない」
◎米経済について
「米金融当局はひどい間違いを犯している。リセッション(景気後退)は一段と深刻化するだろう。米金融当局の間違いは、日本銀行が1990年代に犯したものと同じだ。日本の当局は当時、全員を救済しようとしていた。何が起こったか見てみるとよい。日本の株式相場は当時より65%も下げている。サブプライム問題は1、2年後には忘れ去られるだろうが、ほかのローンやクレジットカードといった問題が出てくるだろう」
引用元記事
注目すべき情報が多かったのでどれをタイトルにするか迷いました。
・原油1バレル=200ドルになる可能性 原油大幅急上昇で注目を集めています。
・良い中国株投資の方法は、台湾株を買うことだ。
現在、中国株は新規買い増しをしていないのに、台湾株を購入したということは、今買うなら台湾株の方が有望ということでしょうか?
・カルパースは運用資産の3%を商品市場に投資するとしており、これは良いスタートだ。 商品市場の存在感がジリジリと増しているようです。
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