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 ジム・ロジャーズは、米国債のショートポジションを持っていたようですが(参考記事12)、すでに損切りしていたようです。
 まずは最近の雑誌記事より


ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2009年 07月号

-それは米国債をショート(売り)すべきだということですか?

 ショートを考えているが、今の時点では米国債だけでなく、世界の国債の何一つショートしていない。国債ショートのタイミングが難しい。特に今のように中央銀行が国債買入れに躍起になっているような時期は、だ。03年の日本国債のバブルを振り返ると、10年債利回りが1%を割った状態が続いたんだ。信じられないことだし、バブルは投資家の予想を超えるものだ。ただ、私は米国債の最後のバブルが過ぎ去るのタイミングを待ってショートしようと計画しているところだ。でも、それは今じゃない。

引用元雑誌

 米国債は下がるという長期的な予測は変えていないにも関わらず、米国長期債のショートポジションを一旦売った経緯は今年2月のCNBCの記事に出ていました。


Government Bonds May Be Last Bubble: Jim Rogers

2009年2月10日(CNBC):
政府債は最後のバブルかもしれない



Investors will have to short government bonds at some point despite their current attraction, as the amount of debt issued is "staggering" and inflation risks are down the road, Jim Rogers, CEO of Jim Rogers Holdings, told CNBC Tuesday.

「国債は最近人気を集めているが、いずれかの時点で投資家は政府債をショートしなければならないだろう。なぜなら、発行された債権の量は信じがたいもので、インフレリスクがあります。」とジム・ロジャーズ氏はCNBCで話ました。


The low rates policy promoted by central banks is likely to pop a fresh bubble in government bonds sometime in the future, Rogers said.

「中央銀行によってすすめられている低金利政策は、いつか国債バブルを弾けさせそうです。」


"I was short long-term government bonds in the US, I had to cover a little loss because the head of the central bank said he was going to buy US long-term bonds, and he's got more money than I do," he told "Squawk Box Europe."

「私は米国長期債をショートしていましたが、私は少々の損失で損切りしなければなりませんでした。なぜなら中央銀行のトップが、米国長期債を買うつもりだと発言したからです。彼は私より多くのお金を動かしました。」と彼は"Squawk Box Europe."で話しました。


"I plan to sell short US government long bonds sometime in the foreseeable future… I don't know when, whether it's this quarter or this year," Rogers said.

「私は、予測でき得る近いうちに長期米国債をショートする予定です・・・それが今四半期または今年になるのか、いつになるのかはわかりませんが・・・」と、ロジャーズが言いました。


If long-term interest rates continue to go down, then "you've got to sell short government bonds, because the numbers are just staggering" when it comes to the amount of debt issued by the US and the UK, he explained.

「もし長期金利が下がり続けるなら、国債をショートしなければなりません。なぜなら米国と英国によって債権が発行されると、その発行数は信じがたいものになるからです。」と彼は説明しました。


"Government bonds may be the last bubble that is developing. I'm not short government bonds right now," Rogers said.

「国債は、発達している最後のバブルであるかもしれません。私は、今は国債をショートしていません。」


引用元記事
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 ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2009年 07月号に、「ジム・ロジャーズの言葉 前編」として、ジム・ロジャーズインタビュー記事が2ページ掲載されています。
 前編では米国経済を中心に語っています。


    ダイヤモンド ZAi (ザイ) 2009年 07月号


ジム・ロジャーズの言葉 前編

 1年前は8000億ドルだった(FRBの)バランスシートが現在は2兆ドル。既に3倍だ。米国債は大量に発行され、FRBはドルを刷れるだけ刷っている。それだけじゃない、TARP(不良資産救済プログラム)によって米国債と証券化商品の交換も行われていたし、ティム・ガイドナー財務長官が発表した金融機関救済計画PPIP(官民投資プログラム)なんてとんでもないものを始めようとしている。FRBのバランスシートは量的にも質的にも悪化の一途を辿るといえる。米ドルの価値を裏打ちするはずの中央銀行のバランスシートが、不良資産で膨れ上がっているかと思うとゾッとするね。まだ手元に残っている米ドルを年末頃には売りたいよ。


【参考】
不良資産買取プログラム(TARP)とは

官民投資プログラム(PPIP)とは

「株式市況と黒岩の眼」より

 来月号で後編が掲載されるようです。


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