ジム・ロジャーズ 幸せ家族の投資術 第二回
(日中間の領土問題について)
歴史をさかのぼると教訓が得られる。
16世紀にポルトガルとスペインが南米の所有権を巡って争ったことがある。
その時、両国は戦争をする前に、ローマ教皇のところへ行った。ポルトガルもスペインもカトリック国だから、教皇の言うことは納得して受け入れたんだ。 教皇の仲介で話し合った結果、ここから半分がポルトガル、ここから半分がスペインのものになった。だからブラジルはポルトガル語で話し、アルゼンチンはスペイン語で話している。いずれにせよ、ポルトガルとスペインは話し合いによって戦争を回避した。
(参考記事:トルデシリャス条約とサラゴサ条約 )
日本と中国も、こういうふうに中立の第三者を入れて領土問題を話し合うべきだ。争っても得るものはないだろう?
日経マネー 2013年 02月号
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2012年11月28日(ザイ・オンライン):
世界的投資家ジム・ロジャーズが語った(2)
2013年のアメリカ経済と通貨の行方を大予測!
Q:
中国の指導者が変わりましたが、政権交代によって何が起こるでしょうか?
反日運動は中国経済にマイナスに働くのでは?
ジム・ロジャーズ氏:
新しい指導者習近平になっても、これまでの中国の政策と大きくは変わらないでしょう。
私は、中国が次の数十年、世界の大国として君臨すると見ていると著書でも言及しましたが、その考えは変わっていません。
次に世界経済を握るのは、アメリカや日本ではなく、中国でしょう。
もちろん、中国は反日運動を起こして中国国内の日本の工場を破壊したりしていますが、それは過去数百年起こってきたように一部の政治家が煽って、民衆は煽動されているだけです。そもそも中国人は日本の文化が好きですし、歌だって、ファッションだって漫画だって、日本のことはなんでもよく知っていますよ。
小さな島々のことで戦わずに、中国とは良好な関係をキープするべきでしょう。
引用元記事(一部抜粋)
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