各コモディティ価格の長期(約50年)推移がわかるチャートを掲載しているサイトがありました。
Long Term Commodity Charts (長期コモディティチャート) ジム・ロジャーズは、コモディティへの投資判断をする際に、コモディティのファンダメンタルズ(需給)のほかに、数十年の長期でみて現在の価格が割安圏にあるか高値圏にあるかもみているようなので(参考:
粗糖が強気相場の間にさらに大幅に上昇するのは確かだ)、ジム・ロジャーズの発言を理解する助けになるとともに、各個別コモディティに投資する際の判断材料の一つとして使えそうです。
ジム・ロジャーズの貴金属に関する発言と各貴金属の長期チャートをみてみましょう。
【ジム・ロジャーズ貴金属関連発言】
価格でみて、銀はおそらく金よりいいでしょう。銀は市場最高値より75%も低いです。金は市場最高値より10%低いです。
2009年7月30日Globe Investor記事より
◎金
巨大な投機的な資金が流れ27年ぶりの高値にまで上がっている。投機資金がもっと膨らんだ時は逆張りす(売る)べきだ。
◎銅
銅のように一直線に上がっているものは買いたくない。銅の価格は中国の需要増で5年連続値上がりした。
◎銀、パラジウム
ともに過去最高値を75%下回っている。もし貴金属を買い増すなら銀やパラジウムを買うだろう。
2007年10月24日Bloomberg記事より
【各貴金属長期チャート】
各チャートクリックすると拡大して見れます。
金 長期チャート
銅 長期チャート
銀 長期チャート
パラジウム 長期チャート
このようにジム・ロジャーズがコモディティの中でも推奨するものは、長期チャートでみると割安圏にあることがわかります。
逆に比較的注目される原油・金・銅・大豆などのコモディティは現在長期的にも高値圏にあるものが多いようです。(高値圏にあるから注目されている?)
ジム・ロジャーズが比較的強気な貴金属の銀とパラジウムは、ETFが今月の24日に東証に上場するので、かなり手軽に投資できるようになりそうです。(
参考)
最高値を更新した原油より、砂糖、銀、綿花など安いコモディティを調べろ。
MONEY JAPAN (マネージャパン) 2008年 10月号より
【おまけ情報】
Seasonal Charts (季節チャート) 数年間での毎月の平均価格をまとめたもののようです。コモディティ、特に農産物は時期による変動があるようなので、こちらも各個別コモディティに投資する際の有望なツールとなりそうです。
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