中国網_日本語版に掲載されているジム・ロジャーズの投資法を解説した記事が興味深いので要約して紹介します。
7月19日(中国網_日本語版):
世界最強投資家ロジャーズの株式投資七秘訣
秘訣その一:投資分析表を自作
投資分析表を作る上で特に重要視する必須要素
1.利益率と自己資本純利益率
2.投資対象企業の経歴
3.売り掛け金や、貸借対照表上の数字
作成した後も追記をしていき、変化を追う。
秘訣その二:歴史透視法による投資
1つの業界の歴史を長いスパンで振り返ることができれば、そのぶんだけ深く業界の周期を理解できる。
秘訣その三:小さな数字から大局観を
ジム・ロジャーズは、1978年か1979年に、家庭医療看護関連企業の株価が軒並み安いことに気づく。
原因を調べたところ「四季療養院」という企業が倒産し、それに伴って同業企業の株価がも低迷していることがわかる。
しかし、家庭医療看護関連企業は売り上げが増加していて、業績は文句のつけようがなかった。
また、米国の高齢化問題は相当深刻な段階に達していて、需要は時を置かずして急成長するだろうことを発見した。
業界の株価急騰は目前に迫っていると判断し、クォンタム・ファンドは家庭医療看護企業の株を買えるだけ買い占め、他の関連業界に対しても買い入れを進めてて莫大な利益を上げた。
秘訣その四:底値買い
みんなが売りたがっているときに買い、みんなが買いたがっているときに売る。
秘訣その五:読めないときは手を引く
プロのファンドマネージャーは毎日のように取り引きを行わなければならないと考える傾向があり、投資家に毎日なんらかの操作をするよう進言する者が後を絶たない。
ロジャーズに言わせれば、これはもっともおろかな助言であり、状況が把握できないときには、国債を買った方がまだマシだそうである。
秘訣その六:需給の変化を注意深く観察
数々の投資研究の中でも、彼は業界状況と需給関係の研究を最も重視している。供給が急増しているならば、その株に見込みはない。
秘訣その七:同じ過ちを繰り返さない
引用元記事(一部抜粋)
個人的に一番興味深いのは、秘訣その三の家庭医療看護関連企業の事例です。
ジム・ロジャーズがいつも言う「安く放置されていて、なおかつ変化が起こっているもの」の好例だと思います。
世界で一番高齢化の問題が深刻だと言われる日本の株式市場で投資するうえで参考になるかもしれません。
ジム・ロジャーズ自身が同じロジックで目を付けているのは航空業界です。
ロジャーズ航空会社グローバル株価指数(Rogers Airlines Index TM-Global)(
参考記事)という指数を作り、世界中の航空会社に投資しています。
現状調べてみたところ上昇はしているものの、ダウとほぼ連動しており、まだ市場平均を大きく上回るパフォーマンスを出しているとは言えないようです。
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