最近のジム・ロジャーズの通貨関連の発言をまとめてみました。
彼はもっとも健全な通貨の一つとしてカナダドルをあげました。
6月25日(ロイター)
私は日本円と他の2~3種類の通貨を保有している。現時点では、どの通貨に投資すればよいのかはっきりとはわからない。しかし米ドルは心配だ。以前に比べれば私の米ドルの手持ちは減っている。
最近スイス・フランを少し買ったが、スイス・フランにも他通貨にもそれほどの自信があるわけではない。私は、これからもっとコモディティに投資するつもりだ。その理由は、世界中でジャブジャブと発行されている紙幣よりもコモディティが遥かに魅力的であるからだ。
6月25日(大和証券ジム・ロジャーズインタビューレポート)
一番良い通貨が何になるかはまだわからない。だが、米ドルは売るべきだし、買うなら近隣諸国に流通し始めた中国元(※)、日本円、資源国通貨だ。どの通貨がドルに代わる次世代の主要通貨なのか、それは正直まだわからない。相対的に安定しているカナダドルもユーロも保有している。ただ、全ての通貨にそれぞれ欠点がある。
(中略)
ユーロがベストだから投資しているわけでなく、米ドルよりもリスクが小さいという理由で保有している。
日経マネー 2009年 08月号
※
【参考】人民元建て貿易決済のトライアルを決定(ChinaPress)
ジム・ロジャーズは、前は中国元にかなり強気な発言をしていましたが(
参考記事)、最近の発言ではそうでもなくなったように思います。
ジム・ロジャーズ自身どの通貨が良いのかわからないと発言しているので、今後は様子をみながら、米ドルを売って、中国元・日本円・カナダドル・スイスフラン・ユーロなどを取捨選択して徐々に買っていくと考えられます。(※)
※もちろん米ドルからの移行先は、他通貨だけでなくコモディティや各国株などにも移すと思われます。
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