日本の商品市場について、今までジム・ロジャーズはつぎのように語っていました。
賢い人は日本の商品取引所の会員権を買うべきだ。それはタダのように安いというのが理由の第一で、商品取引が日本でますます盛んになると価値は爆発的に上昇するだろうというのが第二の理由だ。
(「冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行(P121)」より)
日本の商品のブローカーはこれからリターンが楽しみだ。
(「ウェルス・マネジメント・エキスポ2008」より)
このような発言からジム・ロジャーズが日本の商品市場に期待している(いた?)ことがわかります。
しかし現状、日本の商品市場はこのありさまです。
日本の商品市場の現状
週間ダイヤモンド2007年7月28日号より引用
世界で商品市場が盛り上がりを見せているにも関わらず、日本の商品市場の出来高は2003年以降大幅に減少しています。
アメリカ・イギリスそして同じアジアの中国の商品市場に大きく差をつけられています。
最近、テレビで商品市場の盛り上がりが取り上げられていますが、うつるのは決まってシカゴ商品取引所などであり日本の商品市場は存在しないかのごとく無視されているありさまです。
アジアでの株式市場の中心が日本から中国などの他国へ取って代られることを危惧されていますが、商品市場のこうした現状はなぜかあまり話題にされていません。
ついに最近の
雑誌記事でジム・ロジャーズは、「日本の先物市場の未来は明るいとはいえない。」と語っています。
元々そういう考えがあったのか、最近になって考えが変わったのかわかりませんが日本の商品市場に疑念を抱いているようです。
しかし同時に「日本の先物市場はインフラが整っており、他の国の市場より整備されている。」とも語っており日本の先物市場を見捨てているわけではなく期待している面もあるようです。
個人投資家としても日本人としても、できれば日本の商品市場に発展してもらいたいものです。
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