8月25日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:
中国など各国中銀は利上げすべき-インフレ抑制
著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、中国を含めた世界各国はインフレ抑制に向けて政策金利を引き上げるべきだとの見方を示した。
ロジャーズ・ホールディングスの会長を務める同氏はシンガポールから電話インタビューに応じ、「どの国も金利を引き上げるべきだ。金利は世界中で低過ぎる」と述べた。
その上で、「世界経済が改善すれば、商品需要にプラスだ。世界経済が改善しなければ、株式では大きな損が出るだろう。それに連れて、政府はさらに量的緩和をすすめるだろう。」と指摘した。
ロジャーズ氏は、ここ2日間に発表された経済指標で、7月の米中古住宅販売件数が統計開始以来で最大の落ち込み(参考:ニュース記事、チャート・過去数値)となり、日本の輸出の伸びが5カ月連続で鈍化(参考ニュース記事)したことに言及。
世界経済のリセッション(景気後退)は長引くリスクがあると指摘した。
その上で、「まだ最初のリセッションから脱却していない。米国と欧州の景気減速が続けば、影響は全世界に広がる」とし、中国経済は欧米の10分の1、インドは中国の10分の1と指摘。「われわれを救済できはしない」と述べた。
ジム・ロジャーズ氏は、新興市場資産と株式のポジションをショート(売り持ち)に、商品をロング(買い持ち)にしていると語った。
その上で、「商品相場は、上昇率が年5-6%とどまるにしても、次の10年の間には過去最高を更新するだろう」と述べた。
さらに、中国株が世界金融危機の余波で2008年に65%下落したのと同様の大幅下落があれば買いを再開すると述べた。
同氏は08年の下落以降は中国株を買っていないという。
引用元記事(一部抜粋・一部英語原文を元に改変)
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