ジム・ロジャーズ 幸せ家族の投資術 第二回
(日中間の領土問題について)
歴史をさかのぼると教訓が得られる。
16世紀にポルトガルとスペインが南米の所有権を巡って争ったことがある。
その時、両国は戦争をする前に、ローマ教皇のところへ行った。ポルトガルもスペインもカトリック国だから、教皇の言うことは納得して受け入れたんだ。 教皇の仲介で話し合った結果、ここから半分がポルトガル、ここから半分がスペインのものになった。だからブラジルはポルトガル語で話し、アルゼンチンはスペイン語で話している。いずれにせよ、ポルトガルとスペインは話し合いによって戦争を回避した。
(参考記事:トルデシリャス条約とサラゴサ条約 )
日本と中国も、こういうふうに中立の第三者を入れて領土問題を話し合うべきだ。争っても得るものはないだろう?
日経マネー 2013年 02月号
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