5月21日(ブルームバーグ):
ジム・ロジャーズ氏:中国とスリランカは投資の好機、インドに勝る
著名投資家ジム・ロジャーズ氏は21日、インド総選挙で国民会議派が過去20年で最大の勝利を収めたが、インドよりも中国やスリランカの方が投資の好機だとの見方を示した。
総選挙でのシン首相勝利で、経済改革の加速が可能になるとの観測から、インド株式市場のセンセックス指数は18日に過去最大の 17%の上昇率を記録。取引停止措置が取られた。
ロジャーズ氏はシンガポールで開かれた会議でインド情勢について、「30年間同じような話を聞いている」とし、シン首相の公約には懐疑的だと述べた。ただ、シン首相が約束を忠実に果たせば、インドが「次の重要な投資対象」になると語った。
センセックス指数は今週の上昇で、年初からの上昇率が42%に達し、中国の上海総合指数の43%に並んだ。中国株は4兆元(約55 兆円)規模の景気刺激策が中国経済を押し上げるとの見方から買われている。スリランカのコロンボ全株指数は21日、過去26年続いた内戦の終結を受けて、中央銀行が経済成長率見通しを引き上げたことら7カ月ぶり高値を付けた。
ロジャーズ氏は「インドで事業を行うには逆風が吹いているが、中国では追い風」と指摘。スリランカについては内戦終結で「劇的」な変化が期待できるとし、「大幅に、かつ割安」に投資する好機だと語った。
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