11月2日(Financial Times):
ジム・ロジャーズが語るドル安と通貨危機
○通貨危機
これだけ多くの不均衡が存在しているので、私は今後1~2年内に、通貨危機、あるいは半ば危機のような「セミ危機」が起きると思っています。極端な話に聞こえるかもしれませんが、常にそれが繰り返されてきたんですよ。多くの問題が重なった時は、必ず、為替市場で問題が生じた。
FT:
通貨危機とおっしゃる場合、もう少し詳しく言うと、どんなことが起きるんでしょうか。
ロジャーズ:
あなたがアイスランド人だったら、通貨危機がどんなものか分かっているでしょう。2~3年前に自国の通貨が崩壊し、すべてを失ったか、資産の大部分を失ったわけですから。
(参考:株価は危機前の10分の1以下に、通貨クローナの価値は約半分に暴落)
何が起きるかと言うと、ある特定の通貨がほぼ完全にその価値を失うんです。人々はもう、その通貨を受け入れなくなる。人々は破産していきます。
次の危機は恐らく・・・どこで起きても不思議じゃない。ウクライナなのか、アルゼンチンなのか、私には分かりません。もしかしたら今回は、英国で起きるのかもしれないし、米国かもしれない。
通常は、我々が普段考えもしないような小さな国があって、そこで何か問題が起き、どんどん雪だるま式に問題が膨らみ、ふと気づけば誰もが「一体どうしてこんなことが起きたのか」と口を揃えて叫ぶことになる。それが再び起きるでしょう。それも、さほど遠くない将来に。
○金
FT:
金についてはどう見ていますか。
ロジャーズ:
金は持っていますよ。売ってはいません。金相場が下がれば、恐らく買い増すでしょうね。もし米国がイランを侵攻して、金相場が上昇すれば、その他の世界情勢次第でもっと買います。
いや、でも金はもっともっと上昇しますよ。今後数年で、今の水準から少なくとも2倍にはなるでしょう。そうならないわけがない
引用元記事(一部抜粋)
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