3月28日(中国網):
世界的投資家ロジャーズ氏が語る中国投資の魅力
もうすぐ70歳を迎えるジム・ロジャーズ氏はジョージ・ソロス氏と共にクォンタムファンド(Quantum Fund)を創立したアメリカ人である。
すでに世界を2度旅行しているが、ロジャーズ氏によると、旅行をすることで投資の「インスピレーション」が得られるのだという。
ロジャーズ氏はこのほど、お気に入りの中国を訪れ、あまり名前の知られていないEコマースサイト「我友」と共同で、「世界体験ファンド」を創立した。「世界体験ファンド」は、豊富な人生経験を得てもらおうという目的で、中国籍の少年22名に対して経済的支援を行い、海外旅行をさせるという。最初の資金は上海と北京で開かれるチャリティパーティで集める。
<中略>
ロジャーズ氏は、アメリカは深刻なインフレ問題に対し、多くの紙幣を刷ることでインフレを悪化させていると指摘、「アメリカは絶えず油に火を注ぎ、状況を悪化させている。中国政府もインフレの存在に気づいていると思うが、この問題を解決する際には、インフレの火を消し止めてくれるよう願っている」と述べた。
ロジャーズ氏は、インフレに対する政府の姿勢に鑑み、投資家は当然、インフレにより利益が得られる商品と地域に投資するとの見方を示した。ロジャーズ氏は、投資家は農産物、貴金属などインフレに強い商品に投資することで資産を守るべきだとした上で、「私は昨日、金とプラチナを買った。インフレの中で自分を守りたいのであれば、商品先物市場から目を離してはいけない」と述べた。
現在の世界の動向について、ロジャーズ氏は独自の見解を持っている。
「中国人はよく『陰と陽』について話すが、何事にも対極の関係がある。どこかで災難が起きれば、どこかでチャンスが生まれるのだ」
ロジャーズ氏は、日本の原発事故により世界で原発に対する疑問が広がっており、それにより、天然ガスと石油の価格が上昇するとの見解を示した。また、復興作業の必要性から、日本は中国から銅、鉄鋼、セメントなど原材料を輸入すると見られ、「ただちに鉄鋼とセメントを買えとは言わないが、投資する価値はある」と述べた。
自称「中国通」のロジャーズ氏は自分が中国に友好的だとし、「世界で最も投資のチャンスが多く、絶好のチャンスがあるのは人民元だ」と述べた。また、「人民元をドルに替えてはならない。もし替えたいのであれば、私が替えてあげるよ」と冗談を飛ばした。
引用元記事(一部抜粋)
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