ジム・ロジャーズインタビューレポート【2012年3月21日】
・「牛乳」がロジャーズ国際コモディティ指数に追加されることになった理由
・原油価格のさらなる高騰の可能性
・2012年に世界各国で行われる選挙のコモディティへの影響
・オバマ大統領の再選の可能性
・選挙後のコモディティ市場
・今後の先進国経済と新興国経済
・インドの綿花輸出禁止が示唆するものは
・3度目の世界一周の旅に行かれる予定はありますか?
Q3:
2012年は選挙の年とも言われています。すでに台湾総統選挙、ロシア大統領選挙は終了しましたが、今後 もギリシャ国民議会選挙、フランス大統領選挙、エジプト大統領選挙、米国大統領選挙、韓国大統領選挙、 中国共産党大会など、各国・地域で重要な選挙が目白押しです。
コモディティ投資にとってはどういった意味 合いがあるのでしょうか。
ジム・ロジャーズ氏:
これまでも、選挙が行われる年は、政府は選挙に勝つため紙幣を増刷し、巨額を費やしてきました。そして、そのお金を受け取った人は豊かになります。
今年はそれが起こる年になるでしょう。選挙を見据えた巨額の支出が、世界経済が一時的に良く見える理由の一つです。すべて選挙のため に増刷され、費やされたお金のおかげです。
私は2013年と2014年の情勢を大変心配しています。 お金が増刷され、支出されることにより、世界の国々の借金が膨らむからです。借金が減っていく 国などありません。私たちは2013年と2014年に大きな返済を迫られることになるでしょう。
選挙のおかげで、今年流れるニュースは良いものばかりになると思います。私はニュースという言葉を使いました。事実という言葉を使っていません。ニュースです。政府は再選するために良いニュ ースを流し、歳出を増やすものです。ですが、事態は結局悪い方向に向かうだけだと思います。ですから今後2、3年は注意してください。
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