本日の大和証券主催のジム・ロジャーズセミナーの内容です。
2011年11月25日(ブルームバーグ):
逃避先で円上昇、アジア隣接し日本株にも強気
ロジャーズ氏は、日本が経常黒字国で、世界有数の債権国であるとの安心感から、今後も逃避先として投資家の円買いは続くと予想。
また、日本株の主要指数は1983年の水準に低迷するものの、急速な経済成長を続けている中国を中心としたアジアの隣に位置しているという利点を強調し、アジアの成長を取り込めるとして日本株も買い増しているという。
ロジャーズ氏は、「欧州では多くの国がデフォルト(債務不履行)になり、多くの銀行が倒産するだろう。社会不安も拡大する中、中期的には円の逃避先としての役割はますます高まる」と指摘。また、少子高齢化や人口減少など、絶望的になる理由も少なくないものの、「それでも日本に対しては自信を持っている」と話す。
セクターでは農業を強気に見ており、「日本でも東日本大震災の時に農業関連銘柄を買い戻した」という。世界中で高齢化が進んでおり、将来的に農作物の不足が起こり、価格は急騰すると予想している。
また、日本のデフレは、円高で輸入品が安くなっているほか、貿易障壁が緩和され、安い農産物などが輸入されていることが原因との見解を披露。「むしろ日本人の生活水準は向上している」との持論を展開し、政府には成長戦略として出生率を上げ、少子化を改善するほか、優秀な移民の受け入れなど国をさらに開放すべきと主張した。
引用元記事(一部抜粋)
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