昨日(2011年11月26日)、ジム・ロジャーズの講演を聞いてきましたので、目新しい情報を中心に話をまとめさせて頂きます。
2011年11月26日
『ジム・ロジャースが語る 世界経済と私の戦略』講演まとめ
【株式】
・米国・ヨーロッパ・新興国株(インドを含む)は空売りしている。世界の株式の殆どに悲観的です。
・日本株は数少ない強気に見ている市場です。
・中国株はもっと下がると考えているので、暴落して買い時になっているのを待っています。
【商品(コモディティ)】
商品の中で、貴金属を除くと農産物にもっとも多く投資しています。
農産物の比率を高めたいと思っています。金や銀も安くなれば、買い増す予定です。
【通貨】
・現在、もっとも持っている通貨はスイスフランと日本円です。
・日本人が、他の通貨への投資を検討するのは無駄かもしれません。なぜなら、しばらくは日本円がもっとも有望な通貨の一つだからです。
【アジア】
アジアで今もっとも有望な投資先は、ミャンマー・北朝鮮・スリランカです。
ミャンマーには、米国人の私は投資できませんが、投資できれば他に何も買わなくてもいいほどです。
中国で、北朝鮮は間違いを改めようとしていると聞きました。
スリランカは、30年に及ぶ内戦が終わったので経済発展する可能性があります。
【マレーシア】
マレーシアにはいくつか投資しています。
新しい政権は正しいことをしようとしている。それが成功するかはわかりません。正しいことをしようとしている人が暗殺されるかもしれないからです。
またマレーシアには、豊富な資源があります。
【語学】
Q:
多くの中国人が英語を勉強している。日本人にとっても勉強すべきは、英語ではなく中国語なのか?
ジム・ロジャーズ:
3歳や8歳の日本人であれば、中国語がいいでしょう。30歳以上の日本人にとっては、英語のほうがいいかもしれません。
3歳や8歳の子が、大きくなる頃には、アジアや世界で中国語が話されるようになるでしょう。
世界は変わります。50年代の米国では、フランス語がもっとも人気のある外国語でした。しかし、それは間違いでした。皆さんに忘れないで頂きたいのは、米国も英国も衰退傾向にあるということです。
【米国の大学教育について】
私は、米国の大学教育にネガティブです。米国の大学教育が優れているという話はパブリシティです。
米国の有名大学に40万ドルも払う価値はない。教えていることも間違っています。
バブルの一つが、米国の大学教育です。
私は、自分の子供を、米国の大学に行かせるつもりはありません。アジアの大学に行って欲しいと思っています。
(奥さんは、イギリスのオックスフォード大学に行かせたいと思っているらしい。)
ジム・ロジャーズは、コカコーラが大好きなようです。
講演中も、ジム・ロジャーズの席には常にコカコーラが用意されていました。
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